
みなさまベタ活は楽しんでいますか?
先日ベタの飼育環境による色褪せについてかかせていただきました。
その中で、ベタ飼育は弱酸性か?弱アルカリ性か?の議論があることに触れさせていただきました。
今回は、その弱酸性・弱アルカリ性の議論とphに影響が大きい低床材について解説をさせていただきます。
みなさまはベタに適したphをご存じですか?
私のベタ飼育はマジックリーフか低床にソイルを敷いて弱酸性の環境で育てています。
でも、ブリーダーさんの中には、弱アルカリ性の方が色が上がるとの理由から大磯砂を敷いて飼育されていらっしゃる方も少なくないそうです。
今回は、議論に白黒はつけれませんが、なぜそのように議論が分かれるのかについて解説をさせていただきたいと思います。

以下が前回の記事になります。ぜひご参照ください。
メダカの記事ですが、phの大切さについて書いていますので是非ご覧ください。
【STEP1】弱酸性から中性が推奨される理由

基本的にお魚の好きなphは原産地の川のphでわかります。

ベタの原産地のメコン川は、土っぽい色の川です。
赤玉土や鹿沼土を含めて、基本的に土の成分は酸性です。
そのため、大陸にあるような広くて土が溶け込んだ色をしている川は弱酸性であることが多いです。

だからベタが好きなphは弱酸性と考える方が多いと思いますし、私も弱酸性で飼育をしています。
水質を弱酸性に傾ける方法

水質を弱酸性にする方法は簡単で、低床にソイルなどを敷くか、ベアタンク(底に何も敷かない場合)では、含まれるタンニンに殺菌効果と水質を弱酸性に誘導する効果があるマジックリーフを使ってあげてください。
【STEP3】中性から弱アルカリ性が推奨される理由

賛否両論あるのですが、大磯砂などを用いて水質を弱アルカリ性にするとベタの体色が濃く鮮やかになるというご意見があり、それに賛同される方が少なくないようです。
ベタの産地であるタイの水道水はやや塩分が含まれています。
そのため、ベタを飼育する際は常時汽水で育てると健康に良いという意見もあり、私も濃度約0.1%の塩水で飼育しています。

純粋な塩水は中性ですが、タイの水道水に塩以外にもミネラルが混ざっていれば水質が弱アルカリ性の可能性もあるかもしれません。
現地に行くことができないので結論は出せませんし、タイでもマジックリーフが使われているので水質は弱酸性のような気もします。
水質を弱アルカリ性に傾ける方法

水質を弱アルカリ性に傾ける方法の定番は低床に大磯砂を使うことです。
大磯砂に含まれる貝の破片からアルカリ成分が溶出するので、水質を弱アルカリ性に傾けることができます。
また、ベアタンク(底に何も敷かない飼育)では、牡蠣殻をごく少量入れるだけで水質が弱アルカリ性に変化します。