
みなさまはベタの繁殖にチャレンジしたことがありますか?
ベタは、一回の産卵で200個くらい卵を産むと言われているので、寿命まで責任もって育てる自信がなく、二の足を踏んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
今回は、当面繁殖の予定がない方も含めて、「もしベタの繁殖にチャレンジするとしたら!」みたいな目線で暖かくご覧ください。

最初に結論を申し上げると、私のところではベタの稚魚はブラインシュリンプしか食べてくれませんでした。
みなさまはベタの稚魚の餌は何を与えていますか?
私は正直に告白すると、ベタ繁殖の最初の頃はメダカの延長線で様々な活き餌を与えて、何度も失敗した経験があります。
そして今回最終的にベタの稚魚に最も効果的な餌を見つけたのでご紹介させていただきます。

最初に書きますが、この記事は生態を使って有効な餌を試した記録ではなく、あくまで私の失敗の積み重ねを記事にしています。
【STEP1】ほぼ結論ですがベタの稚魚の餌に必要な条件

いきなり結論ですが、ベタの稚魚は私たちの目で見て動いていることが確認できるものにしか食欲を感じないようです。
ゾウリムシ・PSB・グリーンウォーターなどメダカの針子の定番餌は全てダメでした

ネットでベタの稚魚の餌で検索すると、意外にゾウリムシもPSBもベタ稚魚にも使えそうな記事が出てきます。

私のお店の売場面積の4割はメダカで、その繁殖に使うゾウリムシもPSBもたくさんあるので「全然余裕じゃん!」みたいな感じでした。
でも、実際にベタの稚魚に餌として「ゾウリムシ」や「PSB」を与えたところ、ほぼ1週間で全滅でした。
オオミジンコは大きすぎるのかダメでした・・・

前回の失敗をバネに、2回目の繁殖はグリーンウォーターとオオミジンコという、メダカ業界では鉄板の布陣で臨みましたが2回目も全滅。

ベタの幼魚がオオミジンコの幼生を追っていたので、今回は大丈夫と確信していましたが、失敗に終わり心が折れそうでした。
ただ今回の結果で、ベタの稚魚はハッキリ動いている餌にしか興味を示さないデータが取れました。

本場タイではミジンコを餌として与えているようなので問題はミジンコの大きさなのかもしれません。
意外にタマミジンコなら行けたかも・・・。
【STEP2】何度も失敗できないのでブラインシュリンプを使いました
②オオミジンコでは大きすぎて食べれない

この頃、たまたまメダカもグッピーも稚魚がいなかったのでブラインシュリンプの孵化を止めていました。
でも、大切な命で何度も失敗できないので、しばらく振りにブラインシュリンプの孵化を再開しました。

タマミジンコを使う選択肢もありましたが、若干手間が掛ってもブラインシュリンプの方が確実性が高いので、今回は迷わずブラインシュリンプをチョイスです。

ブラインシュリンプに興味があられる方は以下の記事を併せてご覧ください。
ちなみに、稚魚のうちは点滴法で水替えをしているので、点滴容器の作り方の記事も載せておきます。

ブラインシュリンプの記事でも書いていますが、より小さいブラインシュリンプが確実なので、中国産よりもソルトレイク産の方が安心です。
※最近は改善傾向ですが、中国産は米国ソルトレイク産に比べてブラインシュリンプが大きい製品が多いため。

クリアな写真が撮れていなくて申し訳ありません。
でも、稚魚のお腹がブラインシュリンプのオレンジ色でパンパンなのが分かりますよね!
そう、ブラインシュリンプならしっかり食べてくれました。


この写真で生後約一カ月ですが、3㎝位まで大きくなりました。
お父さんがプラカットのコイカラーでお母さんがハーフムーンのコイカラーです。
でも、見た感じはプラカット体系を受け継いでそうですね!
