
みなさまベタも便秘するってご存じですか?
たかだか便秘と思わないでくださいね。
実は、ベタの便秘は生死にかかわる怖い病気なんです!
ベタを飼育しているとお腹が膨らんで、なんだか泳ぎがぎこちないことはありませんか?
もしかすると、そのベタは便秘をしているかもしれません。
便秘はベタにとってすごく苦しい状態なので、早急に解消してあげないと生死にかかわる恐れがあります。
今回はそんなベタの便秘の予防と解消法について解説をさせていただきます。
【STEP1】消化不良や便秘の症状
ベタは食糞(糞を食べる習性)があるので、便秘を見落としやすい傾向があります。
また、コロンとした糞ではなく、細長い糞をした場合は消化不良を起こしている可能性があるので注意が必要です。
ベタが便秘を起こして症状が悪化すると、本当にお腹がパンパンに膨らむのでわかりやすいと思います。
そのうえで泳ぎがフラフラぎこちない時は残念ですが末期の症状かもしれません。
症状の進行は、たくさん食べる子は早くベタの食欲によって差が出ます。
お腹のふくらみに気づいたらできるだけ早急に、以下に記載の治療や予防措置を実施してあげてください。
【STEP2】便秘の治療法について

最初にベタの便秘の治療方法をまとめて解説します。
塩浴を試してみる

塩浴は魚の回復方法としてポピュラーな治療方法です。
他の感染症の治療効果もありますので、便秘か他の病気かはっきりしない場合は是非お試しください。
以下に塩浴に関する記事のリンクを載せておきますのでご確認ください。
絶食

飼育に慣れてきて、明らかに便秘とわかる場合は、絶食で様子を見ることも効果があります。
積極的な治療方法とは呼べませんが、ベタにとって最も負担が少ない治療が絶食です。

便秘なのにドンドン食べたらお腹が破裂しそうですよね!
だから、絶食してその間に便秘が解消しないか待つ。
そんな守りの治療が断食です。
ちなみに数日の断食で餓死する可能性は少ないので、安心して治療してください。
フレアリング

ベタは殆ど泳ぐ必要がない環境で飼育されるので、運動不足になりがちです。
人間もそうですが、ベタも運動が不足すると便秘しがちになります。
そこで、積極的にフレアリングをさせてあげると便秘が解消することがあります。
便秘気味だなと感じたら、しっかりフレアリングさせてあげることも大切な治療になります。
【STEP3】便秘の原因と予防

ベタの便秘については予防と治療はほぼ同じです。
ですから最大の治療方法は、普段からの予防だとお考え下さい。
水温の低下
私のお店もそうですが、市販のヒーターでなくエアコンで水温を管理している場合、急激に寒くなった日の早朝などに、水温が低くなることがあります。
このような時にエアコンの設定温度を変えるなど、しっかり対処をしてあげないとベタが便秘しやすくなります。
また、水温低下での便秘が疑われる場合は、水温を高めにすることで予防効果が期待できます。
餌の選択など
市販のベタの餌は他の魚種の餌と異なり、粗蛋白を抑えて粗繊維を増やすなど、消化に良い成分で作られているものが多いです。
ですから、餌の粒のサイズが近いからといって金魚の餌を与えたり、栄養豊富だからといって赤虫など消化に良くない肉餌を与えてしまうと、便秘を起こすリスクが高まります。
便秘対策の面ではベタ専用の餌を与える方が安心ですよ。
最後に
タイトルでも書きましたが、ベタの便秘は生死にかかわる病気です。
STEP2で治療方法を書きましたが、実際は一度便秘を起こすとなかなか回復は難しいです。
ですから、今回の記事に書いているフレアリングによる運動不足の解消、塩浴、餌のチョイス、水温維持などすべてが便秘の予防方法とお考え下さい。
普段からよくベタを観察し、定期的なケアをお願いいたします。