
みなさまはマジックリーフという言葉を聞いたことはありますか?
マジックリーフはモモタマナと呼ばれるシクシカに属する樹木の葉を乾燥させたものです。
私も飼育を始めた最初の頃に、「なんだかベタにいいらしいぞ!」くらいの軽い気持ちで使い始めました。
その後色々試しましたが、マジックリーフを使っているほうがベタの調子が良いので、今でも愛用しています。
今回はそんなマジックリーフについて効能や使い方を説明させていただきます。
みなさまは、マジックリーフという葉について聞いたことはありますか?
マジックリーフは日本の一部から太平洋諸島やインドにかけて分布する「モモタマナ」の葉を乾燥させたものです。
※アーモンドリーフと呼ばれるものもありますが、基本的に同じものです。
マジックリーフをベタの水槽に入れると、ベタの調子が良くなると言われていて、日本でもベタ愛好家の愛用者が多い人気のアイテムです。
今回は知っているようで知らないマジックリーフの効果や使い方について解説をさせていただきます。
【STEP1】マジックリーフとは

マジックリーフはこんな葉っぱで、大きさは手のひらより一回り大きいくらいです。
葉っぱの形を残してプレスされたものと、砕いて粉々にしたものが販売されていますが、私はどちらでも違いはないと思います。
マジックリーフは日本では沖縄、そのほか太平洋諸島からインド周辺までの熱帯域に広く分布する「モモタマナ」と呼ばれる樹木の葉を乾燥させたものです。
沖縄では「コバテイシ」と呼ばれていて普通に街路樹などに使われているようです。
【STEP2】マジックリーフの効果
マジックリーフの効能は、他の植物に比べて圧倒的に多く含まれる「タンニン」によってもたらされ、「タンニン」は茶カテキンなど複数の「有機化合物」の集合体です。

タンニンはどんな効果があるの?
①水質が弱酸性に変化する
②タンニンが水中の金属イオンと結合するので水質が軟水になる。
③タンニンが水中の金属イオンと結合するので有害な重金属が無害化される。
④水カビなど菌に対する殺菌・抗菌効果。
⑤参考 プレコやエビ類の餌になる。
⑥参考 フミン酸・フルボ酸といった腐食物質にエビ類の繁殖を促す効果がある。
※ベタも繁殖を促される傾向があると言われています。

このような効果があるので、弱酸性の軟水を好む観賞魚であれば高い水質維持力を活用できます。
私の経験で断定はできませんが、マジックリーフの殺菌力は、水カビなどに効果を発揮しますが、ろ過バクテリアへの悪影響はなさそうです。
【STEP3】マジックリーフの使用量と持続期間
マジックリーフの使用量は 「60cm水槽で2~3枚ほどが目安」と言われています。
ただ、マジックリーフも天然の植物ですから、葉の大きさもタンニンの含有量にもばらつきがあります。
そのため使用量は適宜ご調整をお願いいたします。

ベタの飼育では水量1リットルの飼育容器に、2cm四方に刻んだマジックリーフを入れて飼育していて、下の画像くらい水に色が出た状態を使用量の目安にしています。
ちなみに、タンニンのエキスで色付いた状態の水をブラックウォーターと呼びます。


フィルターなどの目詰まりの原因になるくらいボロボロに朽ちて果てたら交換タイミングと言われています。
私がベタに使う場合は、マジックリーフを入れても色が出なくなったら交換するようにしています。
ベタと限定したのは、エビなどは朽ちてきた葉を餌にするので、エビ飼育では長めに使用するようにしています。
【STEP4】マジックリーフが使えない場合
吸着系ろ材を使用している環境

吸着系のろ材の一例です。
こういったろ材を使用している環境では、せっかくのタンニンがろ材に吸着されてしまい、マジックリーフの効果が発揮できないのでご注意ください。
弱アルカリ性を好む魚の飼育

マジックリーフを使用すると水質が弱酸性になるので、弱アルカリ性を好む金魚・メダカ・グッピーなどには使用しないでください。
たかがphと軽視してはダメですよ!

ベタ専用コンディショナーsuma(スーマ)の記事も併せてご確認ください。
【参考】マジックリーフ以外でブラックウォーターが作れる素材や製品

マジックリーフ以外にもブラックウォーター(タンニン水)が作れる素材はあります。
もし、他の観賞魚でお使いの素材がありましたら、マジックリーフを買わずに代用いただいても問題ありません。
ただし、おうとつが大きな素材はベタのヒレを傷つけるリスクがありますのでご注意ください。