
皆さまは、レッドビーシュリンプの卵が無くなっているのに、「いくら探しても稚エビが見つからなかった」「何匹もいた稚エビが全て消えてしまってガッカリ」なんて経験はありませんか?
実は、私は何回も何回も経験してきました。
何回経験しても凄くガッカリしますよね。
今回は私の経験と、様々なブリーダーさんから教えていただいた情報を元に、稚エビの生存率を高める方法をご紹介させていただきます。
皆さまは、せっかく産まれていた稚エビが、いつの間にか消えてしまい、ガッカリした経験はありませんか?
実は、私は何度も稚エビが消える事件を経験しています。
愛好家さんであれば、やっと稚エビが孵化して、心が弾む感覚をご理解いただけると思います。
稚エビがいなくなると、本当にガッカリしますよね。
今回は、私の経験とブリーダーさんから教えていただいた情報を中心に、稚エビの生存率を上げる方法をご紹介させていただきます。
【STEP1】稚エビの死因について

私が考える稚エビが死んでしまう原因は、大きく6つあります。
稚エビが死んでしまう原因
①他の生物からの捕食
②濾過フィルターへの吸い込み事故
③強い水流
④水質悪化
⑤水質急変
⑥硬度の低下
①他の生物からの捕食

オトシンクルス・プレコ以外の生物と、レッドビーシュリンプを混泳させてしまうと、稚エビが捕食されるリスクが高いようです。
また、私は未確認ですが、水槽に住み着くヒドラが、稚エビを捕食するという話も聞いたことがあります。
ヒドラを見つけたら、早めにピンセットで駆除してください。
②濾過フィルターへの吸い込み事故

産まれたての稚エビは、透明で大きさも3㎜くらいしかありません。
その為、スポンジフィルターや底面フィルター以外の濾過装置を使用していると、濾過槽の中に稚エビが吸い込まれてしまう事故が発生します。
外掛け式のフィルターを使う場合は、底面フィルターと組み合わせで使うか、吸い込み口に吸い込み防止のスポンジを付けるなどの対応が必要です。
③強い水流

レッドビーシュリンプの原種は、流れが殆どない沼などで生活していました。
その為、レッドビーシュリンプは強い流れが苦手で、稚エビを強い流れで生活させてしまうと、疲れて死んでしまうようです。
④水質悪化&⑤水質急変

もともと水質悪化に敏感なレッドビーシュリンプの稚エビですから弱いのは当然で、いっそう水質悪化に注意が必要です。
また、水質の急変にも弱いので、水が汚れたからと言ってジャブジャブ水替えをしてしまうと、更に稚エビにダメージを与える結果になりかねません。
大切なことは、孵化の時期を見極めて、早めに水換え等を済ませておくことです。

私は、繁殖成功のために、しっかりバクテリア剤を使用することをお勧めします。
初心者ほど、バクテリアの増殖を見極めるのは難しいです。
バクテリアの増加を自然任せにすることは、水質が安定するまでに死んでしまう個体が出るリスクを考えると、すごく効率が悪いと思います。
ローキーズさんのビーシュリンプ専用バクテリアもありますが、JEXさんのサイクルはどこでも手に入るので、パッケージを覚えておくと揃えやすいと思います。
⑥硬度の低下

硬度とは、飼育水に含まれるミネラル分の総量を数値化したものです。
稚エビは、体の成長のため特に脱皮が多いので、水中のカルシウム分が少ないと、脱皮不全で死んでしまうリスクが上がります。
そこで、ミネラル添加剤を一本持っておくと安心です。
【STEP2】稚エビの餌について

稚エビの頃は体も小さいので、主に水槽内の微生物を食べて成長します。
ですから、微生物が繁殖しやすい環境を整える事=稚エビの餌作りと言っても差し支えないと思います。
栄養系ソイルやバクテリア剤を使って水質を安定させ、フルボ酸などの成分をしっかり与えるだけで、微生物は自然に増えてくれます。
全般に言えますが、飼育で一番肝心なことは水質の安定です!
私が使用した感想ですが、ローキーズさんの倍速DoubleSpeedは、稚エビの餌として最高クラスで、生存率を高めたい方にお勧めです。

稚エビは、2回目の脱皮をしてサイズが5mmを超えてくると、大人用の餌も食べるようになります。
ただ、体はまだまだ小さいので、私はメダカ用に使っているテトラキリミンを適度に混ぜて与えています。
【STEP3】サテライトで隔離して育てる

サテライト水槽を使用した隔離飼育は、生存率を高めるうえで、とても理にかなっていると思います。
隔離する場合は、抱卵した親個体を早めにサテライトに隔離して、孵化したら親個体だけを本水槽に戻してあげてください。
サテライトが理にかなっている理由
①個体数を確認しやすいので、状況が悪くなり落ち始めた時に早期発見ができる。
②水槽は底に近いほど水が汚れているので、サテライトで水面近くで飼育する方が安全。
※水底は糞や残った餌が溜まる場所なので、水槽の中でも一番汚れがちです。
③捕食者から守ることができる。
④実は水深が浅い方が生存率が高い説あり

サテライト水槽はこのような道具で、水槽の中に小さな水槽を作り出します。

稚エビの前に、まず抱卵問題という方は、以下の記事をお読みください!