30㎝キューブ水槽を使ったレッドビーシュリンプの水槽立ち上げ方法/失敗しないための立ち上げ期間・フィルターの種類/バクテリア剤など解説

店長メグ
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アクアショップでレッドビーシュリンプを見かけて『可愛い!飼育してみたい!』と思ったことがある方は多いのではないでしょうか?

でも、飼育してみたくても『水槽の立ち上げが難しい』『水質に敏感』って聞いて、諦めてらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

私も、最初にレッドビーシュリンプを知ったときは、値段も1匹で1,000円位するし、育てるのも難しいと聞いて飼育を諦めていた時期もあります。

実際に飼育し始めてからも、何度も何度も全滅との戦いでした。

どうしたら、レッドビーシュリンプを死なせずに元気に飼育でいるのでしょうか?

一般的にレッドビーシュリンプの飼育は難易度が高いと言われているので、飼育してみたいと思いながら諦めてらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

私も初めてレッドビーを知ったとき、とっても可愛くて飼育してみたいと思いましたが、1匹1,000円以上するのに、簡単に死んでしまうと聞いて諦めました。

それから、思い切って何度か飼育に挑戦しましたが、毎回全滅で何度も心が折れました。

私の何がいけなかったのでしょうか?

今回は、レッドビー飼育の基本となる、私流の水槽の立ち上げ方法を解説していきます。

この記事でわかる事

レッドビーシュリンプが元気に過ごせる飼育水槽の立上げ方法
店長メグ
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最初に今回使用する30cmキューブ水槽はこんな感じの水槽です。

横幅は30㎝とコンパクトですが、奥行きも30㎝あるので水量が27ℓと規格外に大きくて、水質に敏感なレッドビーシュリンプに最適な水槽です。

【STEP1】基本的な水槽立ち上げ方法(知識編)

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レッドビーシュリンプ飼育には栄養系ソイルを使用します。

※水草育成用に栄養分を含んだソイルを栄養系、アンモニアなどの有害物の吸着効果を持たせたソイルを吸着系ソイルと呼びます。詳細は以下をご覧ください。

重要なポイントは、レッドビーシュリンプ飼育でとても大切なこの栄養系ソイルが、逆にレッドビーシュリンプの飼育を難しくしていることです。

栄養系ソイルの必要性とデメリット


栄養系ソイルは、腐葉土のような栄養分を内包したソイルの総称ですが、その栄養分が水草の肥料となるので、水草水槽では欠かせない存在となっています。

レッドビーシュリンプは栄養系ソイルの栄養素の中でも「フルボ酸」などの腐食酸を添加されると抱卵を促される特徴を持っています。 その為、レッドビーシュリンプの繁殖を楽しみたい方は、栄養系ソイルの使用が必要になります。

ただし、栄養系ソイルの栄養分は、微生物に分解されるとアンモニアになるため、栄養系ソイルは立ち上げ初期で水を汚しやすいソイルと言えます。
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栄養系ソイルは、水槽立ち上げ時に水質を悪化させる特徴があるので、生体導入前にしっかりバクテリアを増やして水槽を立ち上げておかないと、レッドビーシュリンプが死んでしまう原因になります。

立ち上げの流れを以下で説明いたします。

水槽立ち上げの考え方

水槽の立ち上げ手順


①水槽の設置初日

②水槽設置後、時間の経過とともに、栄養系ソイルの栄養分がろ過バクテリア分解され、水中にアンモニアが増加し始める

③水槽設置から2週間ほどで硝化菌が増殖し始める

④硝化菌が増殖しアンモニアの分解が落ち着いた状態を、水槽が立ち上がったと呼びます
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一般的に、上の④にたどり着くまで、水槽に水を張ってから1カ月~3か月の時間が必要と言われています。

でも、そんなに待ってられませんよね!

それでは、次のSTEPでできるだけ水槽を簡単に立ち上げる方法をご説明いたします。

【STEP2】基本的な水槽立ち上げ方法(実技編)

店長メグ
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早速ですが、私の水槽立ち上げ方法をご紹介します。

1.水槽内にソイルを敷いて静かに水を注水する

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私は繁殖に欠かせないフルボ配合のサプリソイルの中でも、一番粒が小さいスーパーパウダーを愛用しています。

加えて今回は、1/5程度ですが吸着系ソイルのプラチナソイルを混ぜています。

確信はないですが、少しだけ吸着系ソイルを混ぜると初期のアンモニアを吸着してくれるので、水槽の立ち上がりが早く感じています。

単なるプラシーボ効果かも!?

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ソイルを洗ったり、お米を研ぐみたいにゴリゴリすると粒が潰れてダメになるので、そっと敷いてそっと注水してあげてください。

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私はこのマーフィード浄水器を使っているので水道からジャブジャブ注水していますが、使っていないみなさまはカルキ抜きをお忘れなく!

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参考ですがYouTubeで使っているのを見て真似して作った注ぎ口です。

この注ぎ口を作ると注水が凄く楽になりますよ。

低床が砂利などの場合はこれでジャブジャブ注水しています。

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私は30㎝キューブ水槽で、テトラのブリラントフィルター1本と底面フィルター2セットを使うようにしています。

私が使ってきた実感ですが、フィルターの目が特に細かいので稚エビに安心ですし、同様の製品に比べてろ過力が高い印象があります。

(豆知識)しっかりバクテリア剤を使っていても茶ゴケが出る、ろ過不足とお考え下さい。

バクテリア剤の添加

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何カ月も硝化菌が増殖するのを待ってられないので、JEXのベストバイオ(有機物分解菌)とサイクル(硝化菌)を添加します。

これで、STEP1の説明図の①~③を1日で終わらせるイメージです。

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こんな感じでバクテリアを添加したら、数日間アンモニアチェックをしてください。

いったんアンモニアが増えて、数日でアンモニアが減っていくので、完全にアンモニアが出なくなったら水槽の完成です。

最後に

私の経験からくる結論ですが、時間を掛けて水槽を立ち上げると、確かに費用は安く済みます。

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レッドービーシュリンプや、その他のハイブリッド系のシュリンプって凄く値段が高いのに簡単に全滅してしまうじゃないですか。

水槽立ち上げ時に費用を掛けて、信頼できるフィルターやバクテリア剤、そして試薬を使った確実なアンモニア検出を行うと、高い確率で水槽立ち上げを成功させることができます。

私も趣味の時代は、お小遣いで飼育用品を揃えていたので、色々な用品や検査薬を買うとお金を節約したくなる気持ちは理解できます。

でも、シュリンプ系の飼育に関してだけは、用品をケチると総額1万円近いシュリンプを全滅させる事故が多発しますので、エビだけはしっかり予算を掛けて飼育を始める方が遠回りをしないと思います。

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・・・と、さんざん遠回りをしてきた私の心の声でした。

今日ご紹介した飼育道具

店長メグ
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今回使用したグッズです。

これだけ揃えて、しっかりアンモニアが増えて減少するプロセスが確認できると、高い確率でレッドビーシュリンプの飼育成功できると思います。

※私は水温をエアコンで管理しています。
一般の方は、水温を22~27℃に調整できるヒーターが必要になります。

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水槽は30㎝キューブタイプであればお好きなモノで大丈夫です。

※普通の30㎝水槽とキューブの30㎝水槽は水量がまるで違うので、水量があるキューブタイプの使用をおすすめします。

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ソイルはビーシュリンプの飼育でADAのアマゾニアを使用する方が圧倒的に多いと思います。

私はアクアショップでビーシュリンプ専門でないので爆殖よりも安定重視で、立ち上がり時に栄養分の溶出が凄いアマゾニアより、割と栄養成分がマイルドなサプリソイルを使用しています。

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私の経験ですが、ブリラントフィルターを使用すると水質が安定する印象があるので愛用しています。

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以下のバクテリア剤は私の愛用品です。

既にお使いの商品があればそちらでも問題ありませんが、バクテリア剤という名前の製品でもバクテリアではなくバクテリアの餌だったりするので注意が必要です。

バクテリア剤の選び方について詳しく知りたい方は以下の記事も併せてお読みください。

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シュリンプ類は僅かのアンモニアでも簡単に全滅するので、レッドビーシュリンプを飼育するならアンモニア検出薬は必須といっても過言ではありません。

初心者の方ほどアンモニア検出剤とろ過バクテリアだけは勿体ながらない方が、全滅を避けることにつながり、トータルでお得になると思います。

ビーシュリンプを何千円も死なせる前に揃えるほうが安心ですよ。

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ヒーターは基準内に水温を調整できれば、どのようなモノでも大丈夫です。

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今回は厚敷き法での立上げ記事を書きましたが、最近は薄敷きと呼ばれる立上げ法もあります。

ご興味のある方は合わせてご覧ください。