
最近までレッドビーシュリンプ水槽といえば、底面フィルターに栄養系ソイルを敷くことが定番でしたよね。
そして、ブリーダーのみなさまは、こだわっているソイルの種類やソイルの厚みを熱く語ることが多かったように思います。
ところが、最近は底面フィルターを使わずソイルを薄くしか敷かない薄敷きと呼ばれる立ち上げ方が定番となりつつあります。
厚敷き薄時期では何が違うのでしょうか?
今回は、私が調べた限りの情報で、厚敷きと薄敷きの違いについて解説させていただきます。
最近レッドビーシュリンプの飼育水槽で薄敷きと呼ばれる立ち上げ方が流行っているのをご存じですか?
具体的には、従来型の底面フィルターにソイルを数センチ重ねる立ち上げ方を厚敷きと呼び、最近流行のソイルの厚さは1㎝程度で底面フィルターを使わずスポンジフィルターのみで維持する方法を薄敷きと呼びます。
では、薄敷きと厚敷き最終的にどちらが良いのでしょうか?
今回は、私が調べた限りの情報で、厚敷きと薄敷きについて解説させていただきます。

ここからは、私が多くの方のご意見を参考にさせていただいた中で、私なりにたどり着いた解釈を解説していきます。
あくまで私見ですのでご参考程度にお考え下さい。
【STEP1】厚敷きのメリットとデメリット
厚敷きの見た目


この写真が厚敷きをやっている最中の画像です。
私は30cmキューブ水槽でも、底面フィルターを2基使うことが多いです。
詳細は以下の記事をご覧ください。
厚敷きの構成
基本的には、底面フィルターをセットしてその上に3cm~5cm程度ソイルを敷いて作り上げます。

使用するソイルは栄養系(肥料分が含まれたソイル)のパウダーサイズが定番です。
私は特に理由はありませんが、初めて飼育に成功したソイルであるサプリソイルを愛用しています。
しいて言えば極小粒のスーパーパウダーサイズがあるのが魅力です。
栄養系ソイルだけでは、短期間でソイルが潰れ底面ろ過が機能しなくなるリスクや、腐食酸などの栄養分が過剰になりアンモニアが増えたり、苔が増えるリスクがあります。
そこで、ソイルの下半分を吸着系ソイル(汚れを吸着する機能重視)にするなどの工夫が行われてきました。

リンクは吸着系ソイルの定番、プラチナソイルです。
吸着系ソイルはできるだけ粒を潰れにくくするため、粒が大きなノーマルサイズを使用する方が安心です。
厚敷のメリット
②ソイルの栄養分がろ過バクテリアの栄養にもなるため
③上部フィルターや外掛け式フィルターは、シュリンプが生息する水槽の底のろ過力が弱いため
④レッドビーシュリンプが強い水流を苦手とするため

このような理由で厚敷きが採用されてきました。

大きい水槽になると、上部フィルターも外掛けフィルターも給水口が水槽の下から1/3くらいの位置になるでしょ?
あれだと、水底付近が淀みやすいんです。
だから水底でろ過ずる底面フィルターが好まれてきたんです。
厚敷きのデメリット

ここからは厚敷きのデメリットをご説明します。
実は厚敷きのデメリットの解消法として薄敷きが登場したので、ここは大切なポイントです!
②気が付かない間にソイルが潰れてしまい、底面ろ過が機能不全に陥る事故が起きやすい。

①は立上げ初期に換水を繰り返して乗り切ります。
②について

ご存じない方もいると思いますが、ソイルが潰れるとただの土に返ります。
そうすると、底が固まり水が通らず、気が付かない間に底面ろ過が崩壊するんです。

そう言った理由で、シュリンプ業界以外ではソイル+底面ろ過はタブーなんですよ。
【STEP2】薄敷きのメリット

タイトルにメリットとしか書いていないところがポイントです。
個人的に厚敷きに比べて不足に感じる部分もありますが、全て慣れの問題じゃないかと思っています。
薄敷きの見た目


写真が分かり難いのですが、栄養系ソイルを1cm敷いてスポンジフィルターを2基設置しているだけのシンプルな作りです。
薄敷きのメリット
②ソイルを最小限しか敷かないので、栄養が過剰にならず水が汚れにくい。

理論的には、厚敷きのメリットを保ちつつ、デメリットを克服した完璧な立上げ法ですよね?
私も薄敷きの弱点が見つかりません。後は慣れの問題ですよね。