皆さまは、レッドビーシュリンプを安定して増やすことができていますか?
たまに抱卵した個体を見かけることはあっても、なかなか増えずに悩んでいたりしませんか?
私も、飼育をはじめて1年くらいは全く増えずにとても悩みました。
今回は、私がレッドビーシュリンプを上手に増やせるようになるまでに経験したことを中心に、様々なブリーダーさんから学んだ事を交えながら、ご説明をさせていただきます。
皆さまは、レッドビーシュリンプを安定して増やせていますか?
抱卵した個体を見かけることはあっても、なかなか増えずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は、安定して繁殖させるにはちょっとしたコツがいくつかあります。
今回は、私がレッドビーシュリンプを安定して増やせるようになるまでに経験したことや、ブリーダーさんから学んだことを中心に解説させていただきます。
【STEP1】レッドビーシュリンプはどれくらいで抱卵をしますか?
レッドビーシュリンプは生後3か月くらいから抱卵できると言われています。
皆さまご存じですか?
レッドビーシュリンプは生後3か月くらいから抱卵できるようになると言われています。
そして約2年の生涯の中で3回~5回の抱卵を経験するそうです。
【STEP2】抱卵の切っ掛けづくり
大切なことは、上海にいたとされるビーシュリンプ原種が、抱卵する春を感じていたのと同じ状況を水槽に再現することです。
レッドビーシュリンプは品種改良が繰り返され過ぎて、学名すら正式にないことはご存じですか?
それだけ改良が進んだレッドビー達ですが、産卵する切っ掛けは遠い遠い原種の記憶と変わらないようです。
そして、その切っ掛けとは春の訪れなんです。
春の訪れの演出とは?
①少しだけ新しい水を飼育水に混ぜる
②飼育水にフルボ酸やフミン酸などの腐食物質の成分を添加してあげる
なぜ、①②で春の訪れを演出できるのでしょうか?
冬が去って春が訪れると、雪解けが始まります。
雪解けは小さなせせらぎを作り、落ち葉などが腐って出来上がった腐食物質を溶かしながら、レッドビーの原種が住んでいた池などに流れ込んでいくのです。
ですから、腐食物質と新しい水はレッドビーにとって産卵を促す刺激になります。
シュリンプ類は水質変化に非常に弱いので、新しい水と言っても極少量を点滴する程度で大丈夫です。
逆に、いきなり多くの水を注水すると、レッドビーが弱る原因になったり、既に抱卵している個体が脱皮して脱卵する原因になりますのでご注意ください。
繁殖に必要な個体数や、フルボ酸やフミン酸については以下のリンクをご参照ください。
【STEP3】抱卵してもなかなか増えないときに考えるべき事
そもそも、抱卵したらどれくらいで孵化するのでしょうか?
卵が孵化するまでの具体的な期間
抱卵したシュリンプのお腹の卵から稚エビが孵化することをハッチアウトと言います。
抱卵から、ハッチアウトまでの期間は以下の公式で合計550℃~600℃。
これは、飼育水の水温が25℃であれば
25℃×24日=600℃の式で表すことができ、水温25℃平均だと22日~24日で孵化するという意味になります。
メダカは合計250℃くらいで孵化するので、レッドビーの抱卵期間って結構長めですよね。
稚エビが育たない理由の半分くらいは環境的な要因
稚エビが育たない理由の半分くらいが飼育環境による原因と言われています。
逆に言えば、残り半分は個体の弱さや遺伝的な問題によるもののようです。
- 1
- 2