稚エビが育たない環境要因
①水槽内の捕食者
②ろ過フィルターへの吸い込み事故
③水質悪化
④水質の急変
⑤硬度が低い(ミネラルが少ない)
①水槽内の捕食者
混泳している魚やシュリンプ類がいれば捕食者になり得ます。
オトシンクルスやプレコは大丈夫のようですが、その他の魚種は稚エビを食べるリスクがあります。
また、同じシュリンプ類でも、ヤマトヌマエビや肉食のスジエビなどは、レッドビーの稚エビを捕食しますので注意が必要です。
その他、混泳していなくてもヒドラが捕食するという話を聞いたことがあります。

結論ですがレッドビーを増やしたい水槽は混泳を避けたほうが安全です。
また、稚エビの隠れ家とフルボ酸の供給のWでお得なフウの実の導入をお勧めします。
②ろ過フィルターへの吸い込み事故
稚エビは3㎜程度と小さいので、簡単にろ過フィルターに吸い込まれてしまいます。

稚エビがいる水槽はスポンジフィルターだけにした方が安心です。
以下のリンクにあるようなスポンジフィルターの導入を強くお勧めいたします。
稚エビ用はスポンジの目が細かいものを、水槽のサイズに合わせて選んでいただければ大丈夫です。

スポンジフィルターについて書いている記事です。
併せてお読みください。
③水質悪化
フンや汚れは水底に溜まりますので、シュリンプ類は特にソイルの汚れによる水質悪化に弱いので、普段から掃除や水質管理が重要です。
親エビが抱卵した段階でサテライト水槽などに隔離して、水底から離れた場所で汚染から守りながら育てることで歩留りを高めることができます。
①の捕食者から守る意味でも、サテライト水槽を活用した隔離飼育は歩留りUPに効果大です。

私は未確認ですが、水深が浅い方が歩留まりが高いというご意見があり、浅い水深で飼育するためにも、サテライト水槽を活用すると良いそうです。
以下にサテライト水槽のリンクを載せておきますので、導入のご検討をお勧めいたします。
④水質の急変
シュリンプ類はとても水質の変化に敏感です。
特にレッドビーシュリンプは変化に弱く、その稚エビともなれば、どれほど水質変化に敏感かはご想像しやすいと思います。

先ほどもお話しましたが、レッドビーは22日~24日前後で孵化してきます。
可能な限り、水替えなどは抱卵から孵化日を逆算して、生まれる数日前には済ませておく方が安心です。
⑤硬度が低い
稚エビは成長のために短期間で脱皮を繰り返します。
その際に、飼育水の中のカルシウムが不足をしていると、しっかりと新しい体を作ることができず、脱皮不全で死んでしまいます。
脱皮不全の防止にはあらかじめカルシウム添加剤を使用して、飼育水中のカルシウム分を増やしておくと対策になります。

カルシウム添加剤はこちらです!
私は、飼育水への溶けやすさから、液体の添加剤を好んで愛用しています。
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