メダカの稚魚(針子)が水槽の底に沈んで固まって動かない原因とその対処法/底に沈むのは危険な兆候

元気に泳いでいたメダカの稚魚が、急に水槽の底で動かなくなった経験はないですか?

お気付きと思いますが、メダカが底に留まる理由の殆どはメダカの生死に直結する危険な状況であることが多いです。

私は全体の1/3程度が水底に沈んだら、即刻水換えをしています。

今回は、どんな時にメダカの稚魚が底に沈んで動かなくなるのか、そしてその改善策について解説したいと思います。

【STEP1】メダカの稚魚が底に沈む理由

メダカが1日の中で水面と水底を行き来するのは普通の事です。

でも、ほとんどのメダカが水底でじっと動かないのは危険な兆候かも。

店長メグ
店長メグ
飼育員カツミ
飼育員カツミ

僕の経験だと、メダカの稚魚が水槽の底に沈んでしまった場合に考えられるのは以下の要因が多いね。

ただ、この他に病気が原因の場合もあるので、一匹だけ様子が変な時には病気感染の目線も持っててくださいね。

①水質の悪化でメダカが弱っている

②餌の不足で体力が低下している※これが一番の原因

③水温が低下して動きが鈍っている など

①水質の悪化でメダカが弱っている

飼育員カツミ
飼育員カツミ

針子のうちってメダカが小さいから水替えしにくいじゃないですか。

なんだか吸い出してしまいそうというか。

水質変化にも弱そうというか。

だから、ついつい水替えが遅れて水質悪化のダメージを与えちゃうんですよ。

僕は可能な限り沈殿した汚泥をスポイトで吸ってから、3日~4日に1回は1/3から半分水を換えるようにしています。

新しい水の注水は点滴容器を使って優しく優しくやる方が安心です。

これが私が作った点滴容器の写真です。

店長メグ
店長メグ
飼育員カツミ
飼育員カツミ

これは成魚5匹をNVボックスで3日飼育した時の2日目と3日目の写真ですが、僅か数日でも致命的に水が汚れるのが分かりますよね。

さすがに、十数匹の針子がここまで汚すとは思えませんが、数日でも水は汚れるという認識は持ってください。

点滴容器のDIYはこの記事を読んでみてください。

店長メグ
店長メグ
飼育員カツミ
飼育員カツミ

とは言え、孵化したてはさすがに弱いので、孵化して最初の1週間は1/10くらいの少な目の水換えに留めても問題ないと思います。

僕も最初の1週間に限っては殆ど水換えはしてないですね。

稚魚の吸い込み対策はコレを買うといいですよ。

この中にプロホースの吸い出し口を入れてから水を換えてください。

店長メグ
店長メグ
飼育員カツミ
飼育員カツミ

稚魚でも使える目の細かいスポンジフィルターを使用すれば、生物ろ過で飼育する事も可能とだと思います。

ただ、僕のところは稚魚容器が多いので直接水替えで対応しています。

スポンジフィルターとバクテリアろ過についてご興味がある方は以下の記事をご覧ください。

②餌の不足で体力が低下している

飼育員カツミ
飼育員カツミ

意外かもしれないけど、稚魚の死因のNO.1は餓死なんですよ。

だから、気が付いたら針子が消えてたみたいな時の殆どは、餓死だと思って過言ではないと思いますよ。

針子の餌には粉エサの他に、ゾウリムシやブラインシュリンプなど様々ありますが、なんでも良い訳ではないので、以下の記事をご参照ください。

メダカは胃袋をもたず、人間のように1日に必要なエネルギーを、数回の食事で摂取することはできません。

小さな稚魚になると、その特性はいっそう顕著になるので、稚魚のうちは少量の餌を何度も与えてあげないと、すぐに餓死してしまいます。

一度に少量しか与えられないのは、稚魚飼育では餌の食べ残しが一番水を汚すからです。

飼育員カツミ
飼育員カツミ

僕が自信をもって餓死が原因No.1と言えるのも、やっぱり餌について詳しくなったら急に歩留り(生き残り率)が上がりだしたからです。

飼育員カツミ
飼育員カツミ

でも、少量の餌を何度もって仕事や家事がある一般の方には難しいですよね。

そんな時に役立つのがゾウリムシやミジンコなどの活き餌なんです。

針子が小さいうちはブラインシュリンプが最強ですが、針子の大きさが1cmくらいの幼魚になったら、ミジンコは最高の活き餌になりますよ。

下にも書いていますが、決して2週間以内の針子にミジンコは厳禁でお願いいたします。

店長メグ
店長メグ

私は孵化後2週間未満の針子の餌はブラインシュリンプが最強だと思っています。

以外に沸かすのも難しくないので、是非チャレンジされることをおすすめします。

あと、経験上ですが針子が小さいうちにオオミジンコを与えると水質悪化の原因になるのでご注意ください。

店長メグ
店長メグ

③水温が低下して動きが鈍っている

飼育員カツミ
飼育員カツミ

産卵の時期だから可能性は低いと思うけど、メダカも寒いと凍えてしまうんですよ。

稚魚だと15℃を下回ると厳しいかも。

飼育員カツミ
飼育員カツミ

春の初めや秋口のまだ寒さが残る時期は、どうしても水温が低くなりがちです。

この時期は室内で飼育する方が安心かもしれませんね。

できればエアコンかヒーターで水温を維持してあげてください!!

地域によって気温に差がありますが、ゴールデンウイークを過ぎる頃までは、稚魚水槽の水温を維持する工夫をした方が安心です。

最後に

せっかく元気に孵化した稚魚たちですから、みんな元気に大きくなってほしいですよね。

今回はそんな時にお役に立てればと思って記事を書きました。

この記事がみなさまのお役に立てると嬉しいです。