皆さまはメダカの稚魚(針子)の餌に何を使用していますか?
僕は基本的にブラインシュリンプ+ミジンコで運用しています。
では、なぜ僕は定番のゾウリムシやPSBを使わないのでしょうか?
今回は、なぜ僕がこのような活き餌のチョイスをしているのかについて解説をさせていただきます。
【POINT1】エビオス錠など水中に放置するとアンモニアが出ます

よく、メダカの稚魚の餌関連の動画を見ていると、ゾウリムシもPSBもエビオス錠で増やしますみたいな記事を見かけます。
でも、ちゃんと作った後にアンモニアチェックしているのかなと疑問になります。
エビオスを水中に放置すると、かなりのアンモニアが出るんですよ。
ゾウリムシであれば、培養液をフィルターで濾してゾウリムシのみメダカに与えたら良いのですが、PSBは基本的に濾せないのでアンモニアがダイレクトに飼育水に入るから怖いです。

これが僕がエビオスでPSBを自家培養した時の実験の写真です。
僕が培養を失敗しているだけかもしれませんが、ご参考に見てみてください。


エビオスで培養したPSB1ccをスポイトにとってアンモニアチェックにかけました。


5分後の計測結果がコレです。
本来なら黄色であるべき試薬の色が、こんなに濃い群青色にまで変化しました。
めちゃめちゃアンモニアが出てますってことです。


そして、そのアンモニアが出ているPSBを13リットル容器に2cc投入して翌日アンモニア検査したのがこちらです。
ちょっと黄緑がPSBなし。緑がPSBありです。
当然黄緑でも僅かにアンモニアが出ていますが、PSBを入れたほうの変化が堅調ですよね。
緑になるまでアンモニア濃度が上がったら即水替えのレベルです。
僕はいつも2~3日に1回1/3から半分換水をしてくださいとお伝えしています。
それは、僅か1日でも上記の画像のようにアンモニアが出るからなんです。
でも、そこにアンモニア入りのPSBが入ると、水中のアンモニア濃度は爆上がりですよ。
だから、僕はPSBを使っていないし、ゾウリムシも培養水を濾す手間が面倒で使用を止めました。

市販品や専門店で購入したメーカー製のPSBは問題ないと思います。
でも、エビオスや豆乳で自家繁殖したPSBやゾウリムシは危険性が高いと思いますよ。
基本的に有機物を水に入れてアンモニアが出ないことはないです。
ただ、「キリン生茶」などお茶系と煮たわらなどを餌にしたゾウリムシはあまりアンモニアが出ないそうなのでおすすめです。
2年前に生茶を試しましたが、確かに針子は元気でした。
【POINT2】ブラインシュリンプを使わないなら生茶+ゾウリムシがベスト
僕が使ったことがある活き餌の中で、サイズ的に針子の口に入るのは、ゾウリムシとブラインシュリンプだけなんですよね。
一部ブラインシュリンプが針子の口に入らないという記事も見ますが、安い中国産のブラインはサイズがやや大きいので、ソルトレイク産を選べば問題ないと思います。
ミジンコも針子の口に入る説があるようですが、僕は原因が餓死か水質汚染か判然としませんが、孵化後2週間以内の針子にミジンコを使用して全滅しかかったことがあってから止めました。
ですから、個人的にはブラインシュリンプの使用がベストだし、ブラインシュリンプが嫌な方は、アンモニアが出にくい「キリン生茶」で育てたゾウリムシを与えて針子の餓死を予防してください。
【POINT3】僕の中ではブラインシュリンプが最強です
ブラインシュリンプは毎日卵から孵化させて餌にする餌で、昔の「シーモンキー」みたいな餌です。
毎日孵化させる手間があるので、割と敬遠される傾向があるのですが
①活き餌の栄養価がダントツ
②毎日孵化させるので、突然全滅するミジンコより逆に管理が簡単
この2点から、僕は孵化後2週間以内の針子の餌はブラインシュリンプを愛用し、2週間以上たって幼魚の大きさが7mmから1cmを超えたらオオミジンコとメダカの舞ベビーを与えるようにしています。
最後に
餌のチョイスの話と言うよりエビオスの危険性をお伝えする記事になりましたがいかがでしたか?
ゾウリムシにエビオスを使用してもコーヒーフィルターなどで濾したら大丈夫なんでしょうけど、濾すのも凄く時間がかかるんですよね。
ですから僕は最近ブラインシュリンプ一択です。
思っているほど難しくもありませんので、是非チャレンジしてみてください。
この記事が皆さまのお役に立てると嬉しいです。