【STEP3】ろ過バクテリアはどうやって増やすの?
乱暴な言い方をすると、濾過バクテリアは放置していても自然に増えます。
確実ではありませんが、水を張って1~2週間で①有機物分解菌は適度に増えます。
②の硝化菌に関しては一般的に1カ月程度で適量に増えると言われています。
ただ、②硝化菌が増えるまでに並行して増加したアンモニアを②硝化菌が分解完了してはじめて安定した水槽と言えますので、概ね3か月程度は生態を入れない状態で水槽を放置すると安心と言われています。
3か月って長くないですか?そんなに待てないですよね。
市販のバクテリア剤の利用について
水質が安定するまで3か月が目安と書きましたが、ただ待つにはとても長い期間ですよね。
そこで活用できるのが市販のバクテリア剤です。
私はこれを使っています。
〇硝化菌
〇有機物分解菌
ろ過バクテリアは、色々なメーカーさんからでていますが、いつでもどこでも安定して購入できるので、ずっとGEXさんを愛用しています。
注意点ですが、②硝化菌も大きな括りでは有機物になります。
つまり、①有機物分解菌は②硝化菌を食べて分解してしまいます。
お察しいただきたいのですが、そういう理由なので1種類しかないバクテリア剤はご注意ください。
具体的には①有機物分解菌なのか②硝化菌なのか、単なるバクテリアの培養液などの観点でしっかりご確認して選んでください。
こちらを使われる方も多いです!
パッケージはバイコムさんの方がカッコいいかな。
市販のバクテリア剤を用量を守って使用すると、短期間で水が仕上がるというか、そのまま生態を入れても問題が出ることが少ないので、初心者ほどバクテリア剤の使用をおススメします。
私は水槽が多いので、こんなに大きいボトルでも1週間で使い切ります。
バクテリア剤は多めに入れても問題ないので、水槽を立ち上げてしばらくは定期的に添加してあげると安心ですよ。
バクテリアが過剰になっても、バクテリアの餌(有機物やアンモニア)が不足して餓死するだけで、シュリンプへは害を与えません。
GEXさんのバクテリア剤についてまとめた記事です。
種水でバクテリアをお裾分け
バクテリア剤を使わない立上げ方法のひとつに、飼育したい魚が育っていた水槽や、ご自身が既に飼育している水槽の水を新しい水槽に混ぜて、バクテリアのお裾分けをする方法があります。
この時にお裾分けするバクテリア入りの水を『種水』と呼びます。
種水を使うと、ただ放置するだけよりは速く水が安定するので、飼育経験が豊富な方はこの方法を使うことが多いと思います。
速く立ち上がるって、どれくらい速いの?
種水で立ち上げる場合、そもそも種水の中にどれくらいバクテリアがいるのかも、もっと言えば本当にちゃんと安定している水なのかも確認する術がありません。
※厳密にはアンモニア計測をすることで、アンモニア0㎎/ℓだから『バクテリアはちゃんと増えていそう』みたいな判断はできます。
なんか曖昧・・・不安ですよね。
種水での立上げは、確かに放置しているだけより仕上がりが速いのですが、曖昧な要素も多く経験がないと逆に悪い結果を招きかねません。
私自身、魚の調子がいいからと種水に使っていた水槽の水が、後で調べてみると劣化していたという失敗を何度も経験しています。
先ほども書きましたが、初心者の方ほどバクテリア剤の使用を推奨いたします。