🦐 この記事の結論
チェリーシュリンプの繁殖方法|抱卵条件から稚エビを残すコツまで
チェリーシュリンプは、ビーシュリンプより飼育しやすいといわれます。
しかし、私も初心者の頃は「丈夫だから大丈夫」と油断し、
水質や水換えを軽く考えて何度も失敗しました。
繁殖を狙うなら、弱酸性から中性付近の安定した水、
急変しにくい水温、定期的な換水、立ち上がったろ過環境を整えます。
この基本を維持できれば、メスが抱卵し、約20日から30日ほどで
稚エビが生まれる姿を観察できるようになります。
繁殖前に確認したいポイント
✔ pHを急激に変化させない
✔ 水温を安定させる
✔ 足し水だけに頼らず、必要な換水を行う
✔ 新しい水は水温を合わせてゆっくり注水する
✔ 硝化サイクルが働く水槽を用意する
✔ 稚エビが隠れ、餌を探せる環境を作る
👩🔬 店長メグより:チェリーシュリンプは、
特別な繁殖テクニックよりも、毎日の環境を変えすぎないことが大切です。
数値を理想へ一気に近づけるのではなく、
今の水槽を安定させながら少しずつ整えてください。
抱卵しても稚エビが増えない場合:稚エビが残らない原因と見直し方を確認してください。
ビーシュリンプに比べると、割と飼育が簡単かのように思われがちなチェリーシュリンプですが、実際に元気に繁殖させるための基本はビーシュリンプと同じです。
私はシュリンプ飼育初心者の頃、何度も安易に考えて失敗を重ねてきました。
今回は、私の経験がみなさまのお役に立てればと思い、基本的なチェリーシュリンプの飼育方法を解説させていただきます。
チェリーシュリンプが住みよい環境作り
①チェリーシュリンプが住みよいphについて
どんな環境を準備したら元気に育ってくれるのでしょうか?
チェリーシュリンプの住みよいphについては、情報が様々混在しています。
私は基本的ミナミヌマエビに準じて6.0~7.5の弱酸性から弱アルカリ性での飼育をおすすめします。
私のミナミヌマエビの採取経験では、生息地が割と上流の落ち葉などが多い小さな川が多かったので、実際は弱酸性が好みじゃないかなって想像しています。
phを6.0~7.5に調整するためには、底砂にソイルか”使い古した砂利”の使用をおすすめします。
”使い古した砂利”と強調た理由は、砂利は含まれる貝殻などのミネラル分が水質を弱アルカリ性に変えやすいためです。
使い古しの砂利を推すのは、既に貝などミネラル分が溶けだして減少しているので、水質をアルカリ性に誘導する力が弱まっているからです。
また、砂利に水質を酸性にするフウの実やマジックリーフなどを添加して、意図的にphを弱酸性に誘導する方法もあります。
🍂 チェリーシュリンプの水づくりに
弱酸性寄りの落ち着いた水を、ゆっくり整えたい方へ
チェリーシュリンプの繁殖では、抱卵させることだけでなく、
生まれた稚エビが過ごす水を安定させておくことが大切です。
稚エビは体が小さく、水質の急変や環境の乱れの影響を受けやすいため、
親エビの段階から落ち着いた水づくりを意識します。
そこで店長メグが取り入れているのがマジックリーフです。
葉から水中へ溶け出す成分を利用し、
水を急激に変えるのではなく、
弱酸性寄りの環境へゆっくり整えたいときに使っています。
マジックリーフは薬の代わりではありませんが、
水槽内を清潔に保ちたいときの補助や、
親エビと稚エビが落ち着いて過ごせる自然な環境づくりに取り入れやすい素材です。
マジックリーフを使う目的
✔ 弱酸性寄りの落ち着いた水づくり
✔ 水槽内を清潔に保つための補助
✔ 親エビと稚エビが過ごす環境の安定
✔ 稚エビが隠れたり、つまつましたりできる場所の追加
👩🔬 店長メグより:マジックリーフは少量から使い、
水の色、pH、エビの動きを見ながら調整しています。
一度にたくさん入れて水質を急変させないようにしてください。
リンク
phって元気に飼育するためには重要な要素なので軽視しないでくださいね。
②チェリーシュリンプの住みよい水温について
水温は適温が22℃で、15度~27度の範囲であれば大丈夫と言われています。
私は他の魚と同じで1年中エアコンで24℃を維持していますがとても元気です。
私は以下の記事に書いた理由で、基本的に水温を24℃~26℃で維持するようにしています。
③チェリーシュリンプの適切な水換え頻度
水換えは足し水だけで十分とのお声も多いでのすが、実際はどうなんでしょうか?
確かに、私のお店でも完全に足し水のみで運用できている水槽はあります。
でも、その水槽はウィローモス満載のミナミヌマエビ水槽だけです。
他の植物が少ない水槽は、最低でも2週に一回は1/4~1/3換水をしています。
私の経験では、植物が少ない水槽だと脱窒ができないので、足し水だけでは徐々にシュリンプが弱って行く印象が強いです。
💧 あわせて読みたい
チェリーシュリンプを増やす前に、ろ過と窒素循環を確認しましょう
チェリーシュリンプの繁殖では、抱卵や稚エビの餌だけでなく、
アンモニアや亜硝酸がたまりにくい、
安定した飼育環境を作ることが大切です。
水が透明でも、ろ過の働きが十分とは限りません。
バクテリアが有害物質をどのように分解するのか、
硝化サイクルと脱窒の基本を本体ブログで詳しく解説しています。
👩🔬 店長メグより:稚エビが増えると、
餌や排せつ物の量も少しずつ増えます。
水換えだけに頼らず、ろ過バクテリアが働ける環境を整えてください。
チェリーシュリンプの適切な水換えについて
シュリンプは水質変化に弱い生物です。
とは言え、前半でご説明したように、飼育にあたっては適切に水換えを必要があります。
シュリンプは水質変化に弱いのに、適切に水換えって言われても???ってなりますよね。
答えは簡単で、適切に温度を合わせた水と、さらに点滴容器を使用すると安心です。
水温合わせは、新しい水を水槽と同じ場所に一晩放置するだけです。
点滴注水については、以下の記事を読んでいただけると簡単です。
💧 水換えで迷った方へ
足し水だけに頼らず、必要な換水をゆっくり行うことが大切です
チェリーシュリンプや稚エビは水質変化に弱いため、
「水換えをしない方が安全」と考え、
足し水だけで管理したくなることがあります。
しかし、足し水だけでは水槽内にたまった硝酸塩や汚れを外へ出せません。
大切なのは水換えを避けることではなく、
エビへ負担をかけない方法で必要な量を交換することです。
👩🔬 店長メグより:水換えをしないことが安全なのではなく、
急に環境を変えないことが大切です。
抱卵個体や稚エビがいるときは、
水温を合わせた水を点滴式でゆっくり加えています。
チェリーシュリンプの水槽立ち上げについて
チェリーシュリンプでも、ビーシュリンプのような水槽立ち上げは必要なのでしょか?私の答えは「YES」です。
ビーシュリンプよりは若干強さがありますが、それでも基本は外さない方が安心だと思います。
水槽の立ち上げ方法は以下の記事をご参考にされて下さい。
🦐 シュリンプ水槽を立ち上げる方へ
立ち上げ手順を確認してから、ソイルの敷き方を選びましょう
チェリーシュリンプの水槽づくりでは、
ソイルを入れて水を張るだけではなく、
フィルター、バクテリア、立ち上げ期間、
アンモニアの確認まで考える必要があります。
まずは店長メグが実際に行ってきた水槽の立ち上げ方法を確認し、
そのうえで、底面フィルターと組み合わせる厚敷きと、
管理しやすい薄敷きのどちらが自分の運用に合うかを選んでください。
👩🔬 店長メグより:厚敷きと薄敷きは、
どちらか一方が絶対に正しいわけではありません。
ろ過方式、使うソイル、リセット頻度、
繁殖重視か管理のしやすさ重視かで選び方が変わります。
チェリーシュリンプの繁殖方法
繁殖成功の確認順
チェリーシュリンプは、抱卵させることよりも、生まれた稚エビが残れる環境を先に整えることが大切です。水温やpHを何度も調整せず、安定した水質・隠れ場所・吸い込み対策の順で確認します。
チェリーシュリンプが抱卵する条件
成熟したオスとメスがいて、水温とpHが急変せず、餌不足にならない環境が基本です。数値だけを追うより、落ち着いた水槽を維持してください。
抱卵から孵化までの管理
抱卵中は大きな水換えや急なレイアウト変更を避けます。水換えが必要な場合は水温を合わせ、少量ずつゆっくり注水すると負担を抑えられます。
稚エビを増やすコツ
- ウィローモスなど細かな隠れ場所を用意する
- フィルターの吸水口にスポンジを付ける
- 微生物が育った安定した水槽を使う
- 餌は水を汚さない量から少しずつ与える
基本的に上記STEP1~3の環境を維持していればメスが抱卵を始めます。
メスが抱卵すると約20日~30日くらいで孵化しますよ!
更に爆殖させたい場合は、ヤシャブシの実などを加えて腐食酸を添加してあげると良いです。
腐食酸は腐葉土などに含まれる成分で、シュリンプの繁殖を促す効果があります。
🌿 さらに繁殖を狙いたい方へ
ヤシャブシの実で、稚エビが育ちやすい自然な環境づくりを
チェリーシュリンプを増やしたいときは、
親エビを抱卵させることだけでなく、
生まれた稚エビが落ち着いて過ごせる環境を整えておくことが大切です。
ヤシャブシの実は、水槽へ入れると水になじみながら、
腐植酸やタンニンを含む自然に近い環境づくりを助けてくれます。
繁殖水槽の水を穏やかに整えたいときに取り入れやすい自然素材です。
表面には微生物や付着物も生まれやすいため、
稚エビがつまつましながら過ごせる場所づくりにも役立ちます。
水質を急激に変えるのではなく、
自然物を加えながらゆっくり環境を整えたい方に向いています。
ヤシャブシの実を使う目的
✔ 腐植酸やタンニンを含む自然な水づくり
✔ 親エビと稚エビが落ち着ける環境づくり
✔ 稚エビがつまつましやすい付着面の追加
✔ 繁殖水槽に自然な隠れ場所を増やす
👩🔬 店長メグより:ヤシャブシの実を入れれば、
必ず抱卵や繁殖が成功するわけではありません。
水温、水質、餌、ろ過を整えたうえで、
稚エビが過ごしやすい環境を作る補助として使っています。
最初は少量から入れ、水の色とエビの様子を確認してください。
リンク
⚠️ 抱卵しない・稚エビが残らないとき
繁殖用品を増やす前に、基本の飼育環境を見直します
① 水質や水温が頻繁に変わっている
pHや水温を理想値へ近づけようとして、
短期間に何度も調整すると、かえってエビへ負担をかけます。
② 足し水だけで長期間管理している
蒸発した水を補うだけでは、水槽内に蓄積した汚れや硝酸塩を排出できません。
水槽の状態に合わせて少量の換水を行います。
③ 水槽のろ過が立ち上がっていない
見た目が透明でも、硝化バクテリアが十分に働いていないことがあります。
生体を急いで入れず、立ち上げ期間を取ってください。
④ 稚エビの隠れ場所が少ない
ウィローモス、マジックリーフ、ヤシャブシの実など、
稚エビが隠れながら餌を探せる場所を用意します。
⑤ 餌の与えすぎで水を汚している
繁殖させたいからと餌を増やしすぎると、
残餌による水質悪化につながります。
食べ切れる量を観察しながら調整してください。
✅ この記事のまとめ
チェリーシュリンプの繁殖は、水槽の基本を安定させることから始まります
チェリーシュリンプは比較的丈夫な種類ですが、
pH、水温、換水、ろ過を軽視すると、
抱卵しない、稚エビが残らない、少しずつ数が減るといった問題につながります。
特別な繁殖用品を追加する前に、
水槽が立ち上がっているか、水質が急変していないか、
必要な換水ができているかを確認してください。
✔ pHと水温を安定させる
✔ 足し水だけに頼らず、必要な換水を行う
✔ 新しい水は水温を合わせてゆっくり注水する
✔ 硝化サイクルが働く水槽を用意する
✔ 稚エビの隠れ場所と付着面を増やす
✔ マジックリーフやヤシャブシは少量から使う
✔ 餌を与えすぎず、水質悪化を防ぐ
👩🔬 店長メグより:私も「チェリーシュリンプなら簡単」と考え、
基本を省いて何度も失敗しました。
水槽の環境が安定すると、特別なことをしなくても抱卵が始まります。
まずはエビが毎日落ち着いて過ごせる水槽を目指してください。
[content_link_book id=”medaka-water-quality-guide”]
⚠️ エビ飼育では必ず確認
魚用の治療薬を、シュリンプ水槽へ安易に入れてはいけません
チェリーシュリンプなどのエビ類は、
魚よりも薬剤の影響を強く受けることがあります。
特に銅を含む治療薬は、エビや貝などの無脊椎動物に
強い悪影響を与えるため、同じ水槽では使用できません。
魚に病気が見つかっても、
シュリンプが入った本水槽へそのまま治療薬を入れず、
魚だけを別の隔離容器へ移して治療するのが基本です。
薬の商品名だけで判断せず、使用前に
「エビ・甲殻類・無脊椎動物へ使用できるか」を必ず確認してください。
シュリンプ水槽で避けること
✖ 魚用治療薬を成分確認なしで入れる
✖ 銅を含む薬剤をシュリンプと同じ水槽で使う
✖ 規定量より少なければ安全だと自己判断する
✖ 魚とエビを同じ水槽のまま薬浴する
✖ 使用後すぐにエビを元の水槽へ戻す
魚を治療するときの基本
✔ 病気の魚だけを別容器へ隔離する
✔ 薬の成分と対象生体を確認する
✔ シュリンプ水槽では薬を使用しない
✔ 使用済み器具や飼育水を本水槽へ戻さない
✔ 不明な場合はメーカーへ確認する
👩🔬 店長メグより:エビ水槽では、
魚に使える薬だから大丈夫という判断は危険です。
私は魚に治療が必要なときは必ず別容器へ移し、
シュリンプのいる水槽には治療薬を入れません。