
ホームセンターなどで小さな小瓶に入って販売されている、メタリックブルーやパープルのお魚を見たことはありませんか?
それがベタというお魚です。

お店で見かけて、なんだか飼育も簡単そうだし買ってみようかなって思った経験がある方も多いのではないでしょうか?
では、実際にどのように飼育したらよいのでしょうか?
今回は、とっても気になるベタの飼育方法について解説させていただきたいと思います。
ホームセンターで小さな小瓶に入って販売されている、メタリックブルーやパープルのお魚を見たことはありませんか?
それがベタという熱帯魚です。
ベタはタイ原産で、ラビリンスと呼ばれる肺に似た特殊器官を持っています。
そして、ラビリンスを使って空気中から酸素を取り込み呼吸をすることができるので、他の観賞魚のようにエアレーションを必要とせず、小さな容器でも飼育ができることがベタの魅力です。
最近は、単色の赤や紫だけでなく、日本の鯉のようなカラフルな柄も増えていて、日々魅力的に改良されていっています。
今回は、そんな神秘的で魅力的なベタの飼育法について解説させていただきます。

メダカも屋外であれば容器だけで簡単に飼育を楽しむことができますが、室内で飼育するためには、どうしてもエアーポンプなどの装備が必要になります。
ベタは、そういった装備揃える必要がなく、小さな小瓶のような容器でも十分飼育できるので、初めて室内での飼育をお考えの方にベタはチャレンジしやすい魚種と言えます。
【STEP1】早速ですがベタの特徴です

まずは、とっても可愛いベタをご覧ください。


本当に鯉みたいにカラフルだし、ピンク色の魚ってなかなかいないですよね!


駆け足ですが、ベタ飼育の条件をご説明します。
エアレーション
先程も書きましたが、ベタはラビリンスと呼ばれる肺に似た器官をもっているので、水中の酸素が不足する環境でも飼育が可能です。
水質
好みの水質は弱酸性から弱アルカリ性、phで表すと6~8の範囲であれば幅広く対応できると言われています。

弱酸性が好きというご意見が一般的ですが、ブリーダーさんの中には弱アルカリ性の方が調子がいいっていうご意見もあります。
私は国タイの河川が弱酸性っポイので弱酸性に誘導して飼育しています。

基本的に泥成分が多い川は弱酸性、石などの砂利成分が多い川は弱アルカリ性とお考え下さい。
水温
25℃~28℃が最適と言われています。

私はレッドビーシュリンプやグッピーと一緒にエアコンで温度管理をしている関係で、やや低めですが年間を通して水温24℃で飼育しています。
個性
原産地のタイでは闘魚に使われるほど、縄張り意識と強い攻撃性を持っています。
飼育環境ではゆったりとした泳ぎで攻撃性を感じることはないのですが、同じ容器に魚が入ると本能を取り戻し激しく攻撃しますので、ベタは必ず1水槽1匹で飼育してください。
【STEP2】具体的な飼育方法

ここからSTEP1でご説明した内容を詳しく書いていきます。
水質について
先ほど弱酸性から弱アルカリ性まで幅広く対応できる魚とお話しました。
私が調べたり、実際の飼育経験でお話すると、水質が弱酸性の方がベタも元気で色も上がるように実感しています。
また、原産地タイの水道水に塩分が含まれておりタイから輸入の個体は塩水に慣れていること、また魚の殆どが0.5%の塩水で育てると体力の回復効果がある(塩浴)ので、私のところでは常時0.1%程度の塩水で飼育しています。
また、水質を弱酸性に誘導し、飼育水の殺菌効果も持っているマジックリーフを飼育水に入れておくと、一層ベタが元気になり病気の予防になります。

私は3リットルくらいの水槽に3cm角に刻んだマジックリーフを入れて飼育していて、週に1回程度新しい葉に交換しています。

多くのブリーダーさんも愛用しているし、私も使って効果を実感しているSUMA!
使い方も、水替えの度に水1リットルにSUMAを1滴添加するだけ。
これがあるだけで、ベタの活性も体色の鮮やかさもまるで違うので、SUMAはとってもおすすめです。
水温について
水温は25℃~28℃が最適と言われています。
私のところは、常時エアコンで水温管理をしていますが、稀に寒くなった日の夜間に水温が20℃を割ってしまうこともありますが、短時間であれば活性は落ちますが致命傷にはならないようです。
一般のご家庭では、熱帯魚用のヒーターやパネルヒーターの上に水槽を置くことで水温を維持してあげてください。

小さな容器で飼育される場合は、このような爬虫類用の水槽の下に敷くタイプのヒーターが簡単でおススメです。
飼育水槽など
ホームセンターなどでは、水量1リットル以下の容器で販売されている姿も見かけますし、私が使っているベタコレクションケースMも水量は1リットル程度です。
本音は水量1リットルでも飼育は可能ですが、ベタの健康面が気になる方や泳ぐ姿を楽しみたい方は可能な限り大きな水槽、できれば3リットル以上の水量がある方が安心です。
1リットルで飼育する場合は毎日全部水替えしてあげる必要がありますが、3リットルあれば3~4日に1回の水替えでも大丈夫です。
ベタは油断すると5センチくらいはジャンプするので、必ず水槽に蓋をしてあげてください。
ろ過装置について
ベタの飼育は基本的にベア水槽(水槽の中に水と魚しか入れない飼育)での飼育で、定期的に完全に水換えするほうが良いと思います。
ただ、水草などが入った水槽で楽しみたい方もいらっしゃると思うので、その場合は水流が極弱くできるフィルターを選んでください。
私は、スポンジフィルターとこまめな水替えで対応しています。
混泳について

特にオスの混泳は絶対NGです。
ベタ同士だと、どちらかが死ぬまで喧嘩しますし、他の魚種でもいじめてしまうので注意が必要です。
メスは、相性がいい場合に限って混泳可能ですが、それでも観察していると弱い子がヒレをカジられたりしているので、混泳する場合は油断をしないで観察して、いつでも隔離できるようにしてください。
私は2回チャレンジして、結局メスの混泳も諦めました。
【STEP3】フレアリング

ベタはエラとヒレを広げて威嚇するフレアリングという行動をとります。
そして、ヒレを全開に広げてフレアリングをしている姿が美しく、その姿を見ることがベタの楽しみに一つとなっています。
実はフレアリングはベタのストレス発散、運動不足解消に大切です。
またヒレの美しさを保つためにもフレアリングは必要なので、1日5分×2セットベタをワザと怒らせてフレアリングさせてあげることがベタの健康の秘訣です。

私は手作りのフレアリング棒で毎日怒らせて遊んでいます。
ベタってこういうコミュニケーションがあるので、魚より小鳥を飼育しているような気分が楽しめます。
