改良メダカをストレスなく育てる方法/原因や解消方法・ストレス症状などを解説します

皆さんは、飼育環境でメダカもストレスを感じることをご存じですか?

メダカが飼育環境にストレスを感じると、綺麗に育たない、ヒレが伸びない、そして最悪は弱って死んでしまうなどデメリットしかありません。

このような状況で良い訳がありませんよね。

今回はメダカにストレスを与えないための飼育方法について解説をさせていただきます。

【STEP1】メダカにストレスを与えないための5か条

飼育員カツミ
飼育員カツミ

僕がいつも意識している、メダカにストレスを与えないための飼育の基本は、以下の4項目になります。

①綺麗な飼育水で

②安定して適切な水温で

③水質変化をしっかり抑えて

④餌もしっかり与えて

⑤過密にならないように余裕をもって育てるです。

以上の5項目をちゃんと行ってあげれば、メダカはストレスを感じることなく、すくすく育って行ってくれますよ(と思い込んでいるだけかも)。

②安定して適切な水温について

飼育員カツミ
飼育員カツミ

メダカは日本原産の魚ですから、日本の気温・水温であればほぼ問題なく対応が可能です。

基本は真夏も真冬も問題なしです。

ただし、夏場の日なたの水温は簡単に30℃を超えていくため、さすがにこの温度は注意が必要です。

西日で30℃~35℃を超えてきたら、さすがに遮光をしてあげてください。

また、夏場特有として水温に配慮しない水替えや急な雨の降り込みで水槽内の水温が急激に上下して、メダカがショックで弱ってしまうことがあります。

こういった水温ショックにも心遣いが必要です。

メダカにとっての水温は、人間にとっての気温と同じです。

ですから、急激な雨の降り込みは寒い日に暖房を冷房に切り替えられて凍えたようなものと言うか、滝行のようなものというか、そういう辛い状況をイメージしてください。

店長メグ
店長メグ
飼育員カツミ
飼育員カツミ

水替えで、いきなり冷たい水や熱い水を入れられるのも状況は同じだよ!

必ず、貯め水などをして温度合わせした水で換水してあげてください。

③水質変化を抑えるについて

飼育員カツミ
飼育員カツミ

水質変化を抑えるとは、大雑把に言うとphの変化を最小にと留めることを指します。

※ph(ペーハー・ピーエッチ)とは酸性とかアルカリ性とか言うやつで、魚には弱酸性が好きな魚と弱アルカリ性が好きな魚がいるんです。

しかし、実際に飼育の現場で水質変化を押さえるとは、phだけでなく、汚れ具合も含めて水以外の混入物全般を指します。

(1)phについて

水道水から出てきたばかりの水は(地域でバラつきあり)phが約7.0~7.3と言われています。

ph7.0を一般的に中性と言います。

Phに影響を与える底砂の一例

水質を酸性にするもの

赤玉土・ソイルなど

水質をアルカリ性にするもの

砂利・牡蠣殻など

次に飼育中の変化でphを変化させる要素をまとめます

水質を酸性変化させる要素

雨の降り込み・水の汚れ(硝酸塩の増加)

水質をアルカリ性に変化させる要素

グリーンウォーターへの変化

汚れ具合やグリーンウォーターの仕上がり具合一つでphは大きく変化しますから、専用のph試験紙などなしで、各水槽のphを推し量ることは非常に難しいです。

だから基本的に、水槽ごとにphは違うものとお考えになって、慎重な水合わせをお願いいたします。

もっと詳しくphについて知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

店長メグ
店長メグ

⑤過密にならないように余裕を持つについて

一般的にメダカを飼育するには1匹あたり1リットルの水量が必要と言われています。

ただ、メダカを綺麗に育てたいなど一層ストレスを掛けない飼育を目指す場合は、1匹あたり2リットル以上の水量が望ましいと言われています。

最後に

ここまでメダカにストレスを掛けない育て方について書かせていただきました。

phなど難しい要素もあったと思いますが、基本は変化を与える際には少しづつ行う優しさが大切です。

エアコンを操作するときでも、いきなり設定温度を10℃下げたりせず徐々に調整しますよね。

その感覚を持ってメダカに接してあげるだけで、ストレスを掛けない育て方は可能だと思います。

この記事がみなさまのお役に立てると嬉しいです。