どうやってもメダカが元気がなくて悩んでしまった経験はありませんか?
僕も飼育経験が浅いころ程その経験が多くて、ポツポツ死には相当悩まされました。
どうしても、メダカに元気が出ない時にはどのようにしたらよいのでしょうか?
今回はメダカが元気がない時に考えるべきこと、その対処について解説させていただきます。
【STEP1】魚が弱る時には基本的には水質悪化です
色々なサイトや製品を見ていると、たくさんの指標を測定できる、検査キットが販売され、それらを説明する動画が溢れています。

正直、何が大切なの?何をしたらいいの?って聞きたくなりませんか?
メダカの飼育において、僕の中では基本アンモニアの値さえ正常であれば、後の数値は基本的に問題にならないと考えています。

理由は水道水そのものがメダカの理想の水であり、変に水質調整剤など手を入れていなければ、アンモニアと亜硝酸と硝酸塩の値以外は正常値の値の筈だからです。
つまり、(カルキ抜きは前提ですが)水道水でメダカを飼育する場合は、有機物が分解されたアンモニアで水が汚れることはあっても、それ以外の問題が発生することは考えにくいんです。
そうすると、対応策はたまったアンモニアを換水で捨てて下さいとなります。
【STEP2】それではもっと具体的に様々な指標を検証します
ph(ピーエッチ・ペーハー)
phは酸性・中性・アルカリ性を示す指標で、メダカの好む値は5.5~7.5の間と言われています。

水道水のphは、ほぼ中性で7~7.3くらいです。
アンモニアで汚れると弱アルカリ性、亜硝酸や硝酸塩で汚れると弱酸性に推移しますが、ここはアンモニアや亜硝酸の値だけ大丈夫という話です。
ミネラル(カルシウム)
メダカはミネラル分が少ない軟水を好みますので、あえてミネラルを添加してミネラルの値を維持する必要はありません。
逆に必要最低限のミネラル分は水道水に含まれていますので、定期的に水換えをしておくだけで、必要なミネラルは確保できることになります。
リン
リンは特に海水魚の餌に含まれる栄養分で、植物の三大栄養素の一つです。
リンは植物の中でも特に苔に好まれる栄養のため、リンが増えると苔が増える原因となります。
水中にコケが増えたり、検査でリンが増えた場合は餌の過剰を疑ってみてください。
また、ph調整剤の中にもリンを含む製品があるので注意が必要です。
【STEP3】このような理由から水替えが全てなんです
これが全てではありませんが、ここまでお話しましたようにアンモニアが適正であれば、定期的な水替え対応だけでメダカは元気に過ごしてくれます。
逆にアンモニアに異常がある水は、phやリンなど他の要素の値も悪くなりがちで、魚が過ごしにくい水となってしまっている可能性が高いです。
そして、それらを解決する一番の近道が水換えです。
先ほども申しましたように、メダカにとって理想の水は(カルキ抜きをした)水道水だからです。
【STEP4】水換えをしているのにメダカが弱るのはなぜですか?

単純に水替えが足りていないだけなんだと思います。
良く飼育の本に書いている、1週間から2週間に1/3~1/5みたいな換水量は、メダカ飼育では完全に不足です。
これは、ちゃんと仕上がった大型フィルター完備の熱帯魚水槽用の換水量なので、メダカの飼育には不足なんです。


これは僕が飼育しているメダカの2日目と3日目の水槽の水をアンモニア検査した結果です。
緑になる程、アンモニアが発生しています。
こんな感じで、僅か2~3日でも水は汚れますので、できれば2日に1回 1/3~半分の水換えをお願い申し上げます。
そうすることで、メダカの元気な状態を維持することができます。
【STEP5】水換えしても死んでしまった場合
メダカは強い魚です。
その分、過酷な状況でも限界まで耐え、メダカは悪い水でも5日は耐えると聞いたことすらあります。
ですから、目に見えてメダカの調子が崩れた時は既に致命傷まで弱っている可能性が有ります。
そのメダカに水換えをすると、水質の変化に耐えられず死んでしまう事も多いです。
ですから、優しく水替えをしてもメダカが死んでしまった場合は、もう弱り切っていたのだと諦め、決して他の元気なメダカの水換えの手を緩めないようにしてください。
最後に
人によってご意見・飼育方法は様々だとおもいます。
ただ、僕はずっと何年もこの記事に書かせていただいたように、メダカの体調管理は水換えで対応してきました。
大きなトロ舟ぐらいになると随分違うのですが、小型の水槽でろ化バクテリアの増殖はかなり難易度が高いと思います。
ろ過バクテリアでの維持は、大型の水槽で行うものと考え、10リットル前後の水槽においては水換えメインで水質維持をされることをおすすめいたします。
この記事が皆さまのお役に立てると幸いです。