朝まで元気に餌を食べていた筈のメダカ達が、夕方突然全滅していたら驚いて立ち直れないですよね。
割と頻繁に起こるこの夏の事故。
これって原因は何なんでしょうか?
水温の上がり過ぎを理由にしてしまうと話が当たり前すぎるので、今回は水温の上がり過ぎ以外の理由について解説をしていきたいと思います。
【原因1】急性のアンモニア中毒

僕は初夏から夏の全滅はほぼ急性のアンモニア中毒だと思っています。
特に最近雨が降ったとか、水替えをサボっていたに思い当たる節があれば、かなりの確率でアンモニア中毒で確定とお思ってください。

アンモニア中毒については以下の記事をご参照いただきたいのですが、簡単に言うとアンモニアは水温が上がると一気にその毒性が上がる性質を持っているんです。
だから水温が低いうちに無害だから「水は綺麗だ」そう誤解をした結果、気温が上がったとたんに水質悪化が顕在化したというわけです。
だから、朝はギリギリ我慢できていたメダカ達も、午後から気温と水温が上がりアンモニアの毒性が急上昇したために全滅したと言うわけです。
じゃあ、最近雨が降ったとかの流れは雨は何なの?


雨が水槽に降り込むと、グリーンウォーターの素になる植物プランクトンがショック死を起こすんですよ。
そしたら水槽の底に植物プランクトンの死骸が溜まって、気が付かないうちに水が汚れてしまう事故が発生するんです。
これがあるので、半端に雨が降ってグリーンウォーターが褪めた直後って危ないんですよね。
雨が降ったら、即刻水槽の底を吸って水換えをしてあげてくださいね。
なるほどね。

【原因2】酸欠

金魚は鼻上げと言って、酸欠すると水面で口パクパクするからわかるのですが、メダカってどうなんでしょうか?
僕は実体験として、水温が40℃近くまで上がってしまった事件と、明らかなアンモニア中毒以外で、原因は酸欠かな?みたいな事故には遭遇したことがありません。
とは言え、メダカが水生生物である以上、酸欠を完全否定はできないので、原因の2とさせていただきました。
エアレーションなしで大量の植物とメダカを飼育していると、夜間は光合成の逆で植物も酸素を吸収して2酸化炭素を出すので、メダカが酸欠を起こすので注意が必要と言う話は聞いたことがあります。
【原因3】餌のあげすぎ

これは、ほぼ番外編ですが意外に多いと思いますよ。
夏に卵を取りたくて餌をたくさんあげたくなる気持ちは分かります。
でも、たくさんあげると、食べ残しも糞も大量にでるので、夏の暑さも相まって、水質が強烈に悪化しやすくなりますよ。
ハッキリ言って危険です。
ですから、種親と幼魚~若魚は人情で仕方がないと思います。
でも、採卵もしないメダカの餌は春と変わらない分量で大丈夫ですから。
飼育の本に書いているみたいな、夏イコール餌はたくさんみたいな話は、僕の中では正解ではないのでご注意ください。
最後に
ここまででお気づきかと思いますが、夏の突然死の原因は水質悪化からくるアンモニア中毒が殆どです。
夏の外飼いでは、ホント連日少量の水換えをしたり、3日に1回は1/3水替え、雨が降ったら底に沈んだ植物プランクトンと糞を吸い出すなど、手間暇をかけて他の季節以上に水質維持に力を注ぐと、アンモニア中毒の突然死から開放されますよ。
それと餌の与えすぎも盲点ですからご注意ください。
この記事が皆さまのお役に立てると幸いです。