メダカが一匹ずつ死んで行くときはどうしたらいいんですか?/ポツポツ死の原因(死因)から回復するために実施すべきこと/水換え優先が最優先

なんで何度も水を換えるんですか?

みなさん、毎日ポツポツとメダカが死に出して、それを止められずに苦しんだ経験はありませんか?

何日も何日もメダカが死んでいくのを見送る生活って、本当辛いだけですよね。

僕がメダカの飼育を始めたばかりの頃は、特に梅雨の時期にポツポツ死が止まらないことがたくさんあって、何度も投げだしそうになりました。

毎朝、水槽を覗くのが苦痛で苦痛で、メダカ飼育を止めたいと考えるばかりの時期もありました。

こんなとき、どうしたらメダカたちの死の連鎖を止められたのしょうか?

今回は、そんなポツポツ死を解決していきたいと思います。

飼育員カツミ
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(注意)

半日から1日でのいきなり全滅は、アンモニア中毒など別の原因が考えられます。

いきなりの全滅でお悩みの方は、この記事を読む前に以下の記事をご参照ください。

【STEP1】ポツポツ死んでしまう最大の原因は水質の悪化

飼育員カツミ
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いきなり結論ですが、ポツポツメダカが死んでしまう時、最大の原因は間違いなく水質悪化です。

恐らくは、アンモニアや亜硝酸などの有害物質が、大量に溜まっている可能性が大です。

メダカは強い魚だから、3日~4日は水質が悪化しても頑張って元気なフリをするんです。

だから、めだかが目に見えて元気をなくしたときは、実は相当限界がきていると考えてください。

とにかく、早期発見の目を鍛えて早めの水替えが、最も大切な技術です。

様々な情報に惑わされず早く水替えを!

水替えに関しては、ネットやYOUTUBEなどで、様々な情報を得ることできます。

僕もこのブログの中でphやアンモニア、ろ過バクテリア、水質ショックなど水替えに関連する様々な記事を書いてきました。

それらの記事にある水替え時の注意情報が、みなさまの水替えを心理的に半端にした結果、メダカのポツポツ死が止まらない原因であることが事が多いと思います。

飼育員カツミ
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本当に危険な時には、大幅な換水か水槽のリセットを行う思い切りが肝心です。

僕は状況が悪い時ほど半端な水替えよりは、優しい全換水をおすすめしています。

水替えの詳細については、以下の記事をご参照ください。

【STEP2】本当に原因は水の汚れだけなの?

飼育員カツミ
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メダカがポツポツ死ぬ理由は他にもあるんじゃない?

そう思う方も多いと思います。

でも、病気の蔓延や異常水温を除けば、基本的に水替えの不足が原因と断言できます!

様々なサイトで「phが適正値でないから」「カルシウムが不足しているから」「餌からでるリンが原因」など、飼育水の成分を気にされる記事をよく見かけます。

でも、普通に水道水で飼育している環境であれば、多量の雨の振り込み、ph調整剤の使用などを除けば、よほど水が汚れてない限り異常なphになることはありません。

飼育員カツミ
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基本的に新しい水道水は(カルキを抜き必要はありますが)中性の軟水でメダカには最高の水なんですよ。

心配しなくても、メダカはph変化に強いので、少々のことは順応してくれますよ。

飼育員カツミ
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ここでは、僕流でポツポツ死に関係するものしないものを具体的に説明していきたいと思います。

phについて

飼育員カツミ
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ただし、水質悪化の結果、亜硝酸や硝酸塩が増えてphが弱酸性に傾く場合もあるのでphを軽視はできません。

水質悪化でもphが弱酸性に傾く場合があります。

何もしていないのにphが低下する(弱酸性化)場合は、水質悪化の指標の一つとお考え下さい。

そして、この場合は割と強めに水を換えてあげてくださいね。

飼育員カツミ
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メダカは順応できるphは6.5~7.5と幅が広い魚です。

先程も言いましたが、カルキを抜いた水道水はphは約7で最高の飼育水なんですよ。

僕の経験上ですが、濃いグリーンウォーターで検出したph8.0くらいの弱アルカリ性でも全く問題ない気がします。

いきなりの水替えで、極端な水質ショックを与える行為は別ですが、徐々にphが変わる程度は、メダカのポツポツ死の原因として考えにくいです。

飼育員カツミ
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phは以下のような製品で確認ができます!

飼育員カツミ
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また、大量に雨が降り込むと水質が弱酸性に急変します。

弱酸性そのものが悪ではないのですが、急激に弱酸性になるとphショックと言って、メダカが急な水質変化によるショックを受けるのですごく悪いことなのです。

だから、雨対策は大切です。

それに雨って季節次第ですが平均水温で5℃くらいです。

こんな雨が急激にしかも大量に振り込んだら、メダカが凍えてしまいますよね。

雨対策については以下の記事をご覧ください。

カルシウム不足について

飼育員カツミ
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メダカはビーシュリンプみたいに脱皮不全を起こすこともないので、カルシウム不足でいきなり死んでしまうことは考えにくいです。

水道水にもミネラルは含まれてますし、個人的にはミネラルの添加は不要です。

メダカのポツポツ死でカルシウム不足は気にしなくても大丈夫だと思いますよ。

人間がカルシウムが不足して骨折しやすくなることはあっても、それだけでは突然死なないのと同じです。

ですから、メダカを元気に育てる為にミネラル分は必要ですが、カルシウムが不足したからポツポツ死が発生するとは考えにくいです。

それに、メダカは軟水を好むので、基本的にミネラル添加は不要です。

リン酸について

飼育員カツミ
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リン酸は餌に含まれる成分の一つです。

ですから市販の粉餌などが過剰になるとリン酸が増えることがあります。

リン酸は苔の栄養分になるので、水槽内のリン酸が増えると茶ゴケを中心に苔の原因になります。

日照が増えたわけでもないのに苔が増えてきたら、餌の過剰で水が汚れたのだとお考え下さい。

飼育員カツミ
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リン酸が直接メダカに危険ではありませんが、リン酸が多いということは餌も多すぎる可能性が有り、水質悪化の指標とお考えいただき間違いないと思います。

コケが増えたら餌は減らしてください!

飼育員カツミ
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別件ですが、コロナ禍でアルコール消毒が徹底された結果、メダカ掬いのメダカが弱りやすくなったという噂を聞いたことがあります。

念のため消毒直後は水槽に手を入れないように注意してください。

【STEP3】水替え方法と考え方

飼育員カツミ
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ポツポツ死が始まったら一気に1/3以上の換水を行っています。

状況が酷ければ半換水。

そして、翌日も調子が悪ければ、リセットも視野に入れながら、更に1/3交換します。

飼育員カツミ
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有害なアンモニアは目に見えません。

それをアンモニア検査薬で可視化したり、メダカの泳ぐ様子など経験的に判断しながら、水替えを継続するか判断する必要があります。

僕は若いころに勘に頼って何度も苦い思いをしてきたの、勘だけに頼った飼育はしないようにしています。

これは他の記事でも書いている、PSBやゾウリムシの水質検査も同様です。

飼育員カツミ
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アンモニア検査で水質悪化が深刻な場合は、何度も水替えを繰り返すよりも、思い切って新しい水槽へ優しく引っ越す方が安全なケースもあります。

こういった総合的な判断のためにもアンモニア検査薬の購入を強くおすすめします!

一気に水を換えたらphや温度の変化が危険ではないのですか?

飼育員カツミ
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確かにメダカにとって大きな負担です。

でも、メダカにとっての水は、私たちの空気と同じです。

水質ショックを恐れて水換えしないことは、部屋中に毒ガスが充満しているのに、外の空気が冷たいから風邪をひくと言って換気をしないのと同じです。

水質ショックやphショックは「風邪をひかせて大病の原因を作らないでね!」という話です。

そして、アンモニアが増え過ぎているは「ガス漏れです!早く逃げなさい!」そんなレベルの話です。

他の記事でも書いてきましたが、メダカに優しい安全な水替えをするために注意すべきことは沢山あります。

私自身、いつも雑な水換えは危険ですよとブログでも公言しています。

ですがそこは優先度の問題で、有毒物質の中で過ごすリスクに比べたら、少々の水質ショックは諦めざるを得ません。

逆に言えば、それだけアンモニアや亜硝酸の毒性は死に直結しているとお考え下さい。

水質ショックを最小限に留めるために貯め水や点滴法を活用してください

飼育員カツミ
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水質ショックは、いきなり水槽の水が入れ替わることで起こります。

前日から貯水して温度を併せておいた水を、点滴容器を使用して少しずつ優しく注水を行ってください。

メダカが弱っているかはどうやって判断しますか?

飼育員カツミ
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メダカが元気な時は、常に餌を追い求めて水中を俊敏に泳いでいます。

飼育員カツミ
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体調が良い=食欲いっぱい=元気に餌を探して泳ぎ回る

逆に、不調=食欲不振=餌を探さない・具合が悪くて底で動かないです。

飼育員カツミ
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これが元気なメダカの見本です。

この動画のような俊敏さがなくなり、泳ぎが遅かったり、泳がずに止まっているのは、体調が悪くなり食欲を失っている証拠です。

飼育員カツミ
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私が焦るくらい動きが悪くなった見本です。
ここまで動きが緩慢になったら、慌てて水替えを実施しています。

水温が低くもないのに、メダカが底の方に固まっていたり(怯えている場合もありますが)するのも不調の証ですし、上下に激しく泳いでいる時はアンモニアが増え過ぎている時の典型的症状です。

また、急に臆病になるのは亜硝酸が増えている兆候です。

どれも水質悪化の兆候ですので注意して観察して早期発見に努めてください。

日々の観察が大切です

日々の観察で、どのくらいの泳ぎが元気100%なのかを把握して、少しでも泳ぎが遅くなったり、数匹でも水底に潜る時間が長い個体が増えたなど、水質悪化のサインを見抜く観察眼は大切です。

また、アンモニアの検査薬を用いて、新しい水槽は定期的に検査することも有効な早期発見の手段です。

飼育員カツミ
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ここまで、メダカの泳ぎを見て経験と感覚で判断してねって書いてきましたが、飼育経験が少ない方には難しいですよね?

僕も、偉そうに色々書いていますが、勘が外れることがたくさんあるので、種親と針子だけは定期的に検査薬でチェックしているんですよ。

試薬で検査をするようになってからは、ポツポツ死に陥ることも殆どなくなりました。

飼育員カツミ
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検査キットは約60回も使えて、色の変化が明瞭で把握しやすい、液体タイプの検査薬がコスパがいいのでおススメです!

これを買うだけで何十匹ものメダカの命を守れると思えば、決して高くはないと思います。

最後に

僕は小さな容器での飼育程、水質管理の基本は日々の水替えだと思っています。

理由は、バクテリアの数種が水中でか繁殖せず、小さな水量では維持が難しいからです。

数十リットル級のトロ舟などでの飼育は別ですが、10リットル程度の小さな容器であれば、水替えで対応する方が確実だと思います。

最後までご覧いただいてありがとうございました。

皓の記事が皆さまのお役に立てると嬉しいです。