メダカ飼育に白容器が最適なのにどうして使わないんですか?/ラメにも体外光にもヒレ長にも白容器をおすすめする理由

ほんの少し前までは、メダカの飼育容器の色と言えば黒が常識。

僕のところにも、通常青のタライを黒で特注したタライがあるくらいです。

でも、最近は見渡せばメダカの飼育容器と言えば白や透明が散見されます。

これはどうしてなのでしょうか?

今回は、近年メダカの飼育業界で白容器が注目されてきた理由についてご説明をさせていただきます。

【STEP1】白い容器を使うとグアニン層が発達します

飼育員カツミ
飼育員カツミ

太刀魚の体やイワシのお腹の部分など、殆どの魚の銀色の部分は虹色素胞の成分で無色のグアニン層が光を反射した色なんです。

そして、白い容器を使用するとグアニン層がよく発達するので体外光が良く成長する、そういうロジックのようですね。

白容器でグアニン層が発達する理由

メダカには、黒色素胞・黄色素胞・白色素胞、そして虹色素胞があるのですが、近年黒色素胞が発達すると虹色素胞が吸収されるようだと言われているそうです。

そこでメダカの背地反応(保護色)の機能を逆手にとって、白容器で黒色素胞を抑え込んで育てるとグアニン層が良く発達する=体外光が成長すると言われているようです。

【STEP2】グアニン層を成長させるメリット

グアニン層は魚の金属光沢部分の色なので(実際は無色)、グアニン層が発達すると先ず体外光が良く発達します。

また、ラメについては基本的に遺伝の要素が強いのですが、それでも白容器で育てた方がラメの発達も良いようです。

そして、最近言われているのが、グアニン層の発達がヒレを伸ばすことに対しても好影響をもたらすということです。

飼育員カツミ
飼育員カツミ

ここまで書いてきましたが、グアニンを発達させることは、メダカを綺麗にするために必要な要素の殆どを占めているんですよね。

だから、若魚のうちに白容器で育ててグアニン層を良く発達させるんですね。

【STEP3】実際白容器の効果はどうなの?

飼育員カツミ
飼育員カツミ

僕のところで兄弟のメダカを別々に、つまり白黒の容器で分けて育てる実験をしました。

飼育員カツミ
飼育員カツミ

オーロラ黄ラメ体外光の幼魚ですが、フルボディーまでは届いていませんが、サイズの割に体外光は厚く期待できそうな感じかなと思います。

ただし、当然ですが黒容器の兄弟に比べるとまるで色が違うので、本来の色に戻るのかは黒容器に戻して最終の実験中です。

最後に

一例をあげてご説明しましたが、基本的に白容器を使用すると、体外光が良く伸び、ラメも出やすく、ヒレも伸びやすい傾向にあります。

そのため、最近は若魚まで白容器で育ててグアニンを発達させて、それ以降黒容器で色柄を楽しむ。

そんな飼育方が定着し始めているように感じています。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が皆さんのお役に立てると嬉しいです。