メダカを室内飼育が外飼い(屋外飼育)に比べて難しい理由について解説します

メダカの外飼い(屋外飼育)になれてきて、室内飼育にチャレンジするとポツポツとメダカが死んでしまってビックリした経験はありませんか?

実は様々な理由でメダカの室内飼育は外飼いに比べてハードルが高いんです。

今回は、室内と屋外の違い、そして室内で安全にメダカを飼育する方法についてご説明をしたいと思います。

室内と屋内の違いは何でしょうか?

室内と屋外の違いと聞いて真っ先に思い浮かぶのは太陽ですよね。

そうなんです。メダカの飼育において太陽の恩恵はとても大きく、太陽を欠いただけでも、その難易度は何倍にも高くなるのです。

太陽の恩恵とは

①紫外線による飼育水の殺菌効果

②(メダカにとって)ビタミンの生成など健康増進効果

③植物プランクトンなど微生物の発生

④水温の上昇

パッと思いつくだけでもこれだけの恩恵がありますが、③植物プランクトンなど微生物の発生については、人工的にゾウリムシやミジンコ、ブラインシュリンプなどで補うことができますし、④の水温はヒーターで加温することができます。

しかしながら①~②が人工的に再現が難しいので、ここをどうやってフォローするかが室内外で特に大切なポイントになります。

また、増殖した微生物やバクテリアには水質を浄化する効果もありますので、室内では水が汚れやすいことも問題になります、

対応策としては、アクアリウム用のライトなどを使って太陽光を再現してあげたり、外飼いに比べて頻繁な水替えが必要となってきます。

風の恩恵とは

室内と屋外の違いは太陽の他にもあります。

そうです風です。

風にどんな力があるのとお思いかもしれませんが、屋外飼育でエアレーション(いわゆるぶくぶく)をしなくて済むのは、水槽の水に風が酸素を溶かしてくれるからなんですよ。

そのため、室内で飼育する場合は、基本的にエアレーションをしてあげる必要があります。

室内は水質が悪化しやすい

屋外で飼育をされる場合は、日光の恩恵で様々なろ過バクテリアや植物プランクトンが活発に増殖・活動し、メダカ達の飼育水を浄化してくれます。

しかし、室内ではどうでしょうか?

メダカの飼育は、10リットル程度の小型の容器に投げ込み式フィルターが一つのような飼育法が多く用いられていますが、そのような環境ではほとんどろ過バクテリアは増えていきません。

そのため、室内で飼育すると僅か2~3日でも飼育水はアンモニアに汚染されメダカが弱ってしまうのです。

メダカは割と強い魚なので、少々の水質悪化は我慢ができます。

ただ、これは我慢ができているだけで、確実にダメージは蓄積されています。

底に気が付かずに、外飼いの要領で数週間に一回のペースの水替えをやっていると、メダカ達は水質悪化で致命傷を負いポツポツ死が始まるのです。

これが室内飼育を難しくしている要因の大きなポイントの一つです。

2~3日に1回は1/3から半分の水換えを行ってください

私の経験ですが、室内飼育の場合の飼育水は1日でもかなり汚れます。

ですから、可能であれば2日に1回は水換えする方が望ましいと思います。

バクテリアによりろ過が期待できない時には、物理的に水を換える事しか水質を維持する方法はありません。

熱帯魚用の大型の水槽やろ過フィルターを使用する場合は別ですが、10リットル~20リットル程度の小型容器で飼育する場合は、水替えで水質を維持することが一番安全です。

定期的なアンモニア検査がおすすめ

日々換水を行ってる場合でも、メダカの飼育数や餌のあげ方で水の汚れは大きく違ってきます。

メダカの健康のためには定期的なアンモニア検査をされることをおすすめします。

大型のフィルターでの飼育をお考えの方は以下の記事をご覧ください。

最後に

ここまで、室内と屋外の違いをご説明してきましたがいかがでしたか?

室内で飼育される場合は、どうしても屋外飼育(外飼い)に比べて難易度が上がってしまします。

それでも、いくつかのポイントを押さえることで、室内であってもメダカを健康的に飼育する事は可能になります。

この記事が皆さまのお役に立てると嬉しいです。